読書感想文📕「アキラさんは音楽を楽しむ天才」宮川彬良
宮川彬良さんのエッセイ「アキラさんは音楽を楽しむ天才」を読みました。
宮川彬良さんといえば、クインテットのイメージです。子供が小さい時は、毎日Eテレをみていました。おかあさんといっしょ、ピタゴラスイッチ、日本語で遊ば、クインテット、だいたい夕方4時から6時まで、子供たちはテレビをみながら歌ったり踊ったり、私はご飯作ったり、たまに一緒に歌ったりしてました。
「アキラさんは音楽を楽しむ天才」の本の中では、宮川彬良さんの育った家庭のこと、幼少期から今に至るまでの、音楽とのエピソードがたっぷり詰まっています。
この本をよんで、音楽は、楽しむもの、楽しい環境の中で自由に湧いてくるもの、それを楽しみ、届ける、みんなで楽しむ最高の遊び!ということが伝わってきました。
マツケンサンバは、まさにその、聞いている人に、楽しさを届ける代表曲なのだ、とわかりました。あの奇抜な衣装と陽気な音楽は、最初見たとき驚いたけど、思わず笑ってしまい、これみんな見て!って周りを巻き込みたいというおもしろ楽しい驚きでした。
いつもとても穏やかで優しそうで、それは、音楽を届ける人はみんなに楽しんでもらわなくちゃいけないからなのですね。
子供の成長とともに私もEテレを見る時間は減っていって、クインテットも、気づいたらいつの間にか終わってしまっていました。残念です。今また見たいなぁと思う番組の一つです。
この前Eテレで放送されていた、「星野源の音楽こうろん」に出てくる人形が、クインテットの人形と似てたのも、なんだかとても嬉しかったのでした。
本の中では、クインテットの番組制作の裏側や、お人形たちの設定など、細部まで大変綿密にねられて制作されていたことが知れました。さすがのEテレの、ハイクオリティ。クインテットと一緒に子育てできたことを振り返り、ステキな番組とともに子育てできていたのだな、と改めてラッキーに思っています。
「とにかく物事というのはバラバラに起こる。ぼくにはそう見える。そして後々になって知る。あぁこれがこうしてこうなったのか、と」
(「アキラさんは音楽を楽しむ天才」p.5 L15より引用)
音楽は楽しむもの、自分なりに楽しめたらいいのだ、とずっと心で思っていましたが、それは、もしかしたら、数年間、子供と一緒に毎日クインテットを見ていたから、いつの間にか自然とそう思えるようになったのかもしれないと、思うのでした。