Let's try Jazz piano

Jazz piano ジャズ・ピアノを始めました。未来の自分へのエールをこめて。ときどき、読んだ本や見た映画のこと書いてます。

読書感想文📕マチネの終わりに 平野 啓一郎

f:id:sub-madeleine:20220406174406p:plain 平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」を読みました。
主人公達が40歳という、自分とだいたい同じ歳で、音楽がたくさん出てくる小説で、映画化もされているし、たまには恋愛小説も読もう思ったのが、手に取ったきっかけです。

読む小説を選ぶとき、登場人物と自分との間に共通点があるか?も、自分にとっての1つの基準となっています。それは、きっと、自然に共感できて、物語に感情移入しやすいから。今回は、登場人物の年齢に共通点を感じました。

年齢に共通点を感じたものの、ジャーナリストの洋子とプロのギタリストの恋愛という、自分が生活する世界とは全く違う世界のお話です。洋子は、ジャーナリストとして戦争を体験していて、ちょうど今…世界で起きてしまっている大きな戦争と重なって、リアリティを感じながら読めました。戦争と音楽という全く対局な事柄が、物語の大事なエッセンスになっているようにおもえます。

先日のニュースでも、ポーランドの国境で、ピアノを弾く人が取り上げられていました。避難してきた人を支援する演奏で、苦しいことやつらい状況でこそ、誰かが音楽を奏でることが、癒やしになるのですよね。


恋愛小説としては、あるあるな話なのかなーという印象でした🙄映画化では、ギタリストを福山雅治さんが演じたようですが、イメージピッタリです。男性作家が書くきれいな恋愛小説で、女子の胸キュンラブストーリーとはちょっと違うかな。
物語に出てくる音楽が、知らない曲がたくさんで、曲をきいたら、もっとストーリーにひたれそうだなーと思いました。